英語脳を鍛えることが英語の学習に効果的と言われています。
本当にそうでしょうか?
英語脳とは、日本語を介さずに英語を英語で理解して思考する状態をいいます。
英語で夢を見るまでになりましたが、私の場合はうまくいきませんでした。
なぜうまくいかなかったのでしょう?
カナダの英語学校で学習をスタートした時は、英語を日本語に訳さず英語のままで理解していました。生活もすべて英語でしたから、気づくと英語で考えている状態になっていました。
日常会話レベルの英語から、新聞を読んだりエッセイを書くようになると難しい文法や単語が出てきます。それを英語で学習するのは効率が悪いと思うようになってきました。
この記事を読むと、英語で英語を勉強するメリットとデメリットがわかります。
英語を英語で学ぶメリット!こんな人におすすめ
日本語を介さないで、英語を英語で学習するメリットは、
・英語脳で理解するため、日本語に変換して理解する時間のロスがない。
・英語と日本語の認識による誤解がない。
・実践しながら使える英語がどんどん身に付く。
頭の中に英語脳の回路を作ることができれば、英語を見るたび日本語に訳そうとしなくなるのでネイティブのスピードに近づくことができるかもしれません。
カナダの英語学校で印象に残っている女性がいます。彼女は英語脳ならぬ英語耳がいい人で、私など到底聞き取れない英語が楽々聞き取れました。
耳がいいだけでなくコミュニケーション能力にもたけていて、現地の人と知り合いになり、その伝手で仕事もゲット。スタートは同じくらいのレベルでしたが、すぐに英語をモノにしてしまいました。
こんな人には向かない!英語を英語で学ぶデメリット
英語を英語で理解する勉強法のデメリットは、
・文法や単語の暗記などは日本語のほうが効率がいい。
・高度な思考は、日本語で学ばないと効率が悪い。
・外国語は母語を介して学んだほうが心理的にも落ち着ける
公務員を辞めてカナダに留学していた女性の言葉が今でも忘れられません。彼女は1、2年で英語をマスターし、現地で働きたいと考えていたのですが、3年経っても英語がモノにならないのです。
「こんなことなら日本で英語の基礎をみっちり勉強してから来ればよかった。英語で英語を勉強するのは効率が悪い。もうすぐ持ってきた600万円の退職金が滞在費で底をつく。」
英語を英語で理解するのは、そのまま丸暗記した英語でやっていける日常会話レベルではいいかもしれません。
新聞や文学を読んだりプレゼンやディベートをする論理的思考や抽象的思考が必要なレベルでは、日本語を介さないで英語で考えるのは難しいと思います。
英語を学ぶ目的や自分の性格にあった方法を選ぶ
大切なのは英語で何をするかです。
英語を英語のまま理解する勉強法でも、日本語を介した英語勉強法でも、英語が理解できて話せるようになることが目的です。
英語を学習する目的によっても違ってくると思います。日常生活ができるようになれば良いのか、仕事で使える英語が必要なのか。
また自分の性格によっても、英語を英語で理解する学習法が向くのか、日本語を介したほうが向くのかを考えてみるのもいいかもしれません。
自分に合った学び方をするのが一番上達するのではないでしょうか?
おわりに
文法は日本語でも理解が難しいのに、英語で理解するのは効率が悪いと思います。
どうしてもスッキリしないモヤモヤ感が常にありました。
日本に一時帰国したとき、どうしても理解できない文法を当時大学生だった姪に聞いてみました。あ、それなら、と姪が受験参考書を見せてくれました。
私の知りたかった文法の説明がわかりやすく載っていた参考書を見て、モヤモヤが晴れていきました。
結局、私に合った勉強法は、日本語での受験英語の勉強でした。
受験英語はバカにできません。